*小嶋基次先生の「おもしろ健康講座」NO.103 2013/03/01

動物シリーズ 熊について 

今回は人間として、熊を眺めてみましょう。
熊も3回の掲載になりますが、根本的に日本本州に住むツキノワグマと北海道に住むヒグマとは違います。

ヒグマは出生時は25センチ〜30センチで、体重も400グラムぐらいですが、
成獣になると400キログラムにもなり、出生時の1000倍にもなります。

身長も雄で2メートル、雌でも1,60メートル以上あります。雄は5歳、雌は8歳ほどで成長は鈍ります。寿命は約20年〜30年ぐらいです。

食は雑食ですが臨機応変の食生活をします。本来は肉食で共食いもする時があります。

北海道のお土産に鮭を担いでいる木彫りの熊がありますが、ヒグマは鮭が好物で、
岸に腰を下ろして、産卵のために遡上してきた鮭を素早く爪で引き上げます。

笹に通して歩く姿は人間の創作で、銜えて移動します。現在は北海道で鮭が遡上する川は、ほとんどなくなりましたので、この光景も見られなくなりました。

ヒグマは冬になると、冬籠りと言って、長期間穴にこもり、ほとんど身動きもせず
脈拍・呼吸数も減少して、基礎カロリーを極端に減らしています。他の冬眠型動物と異なり非常に浅い眠りで、ヒグマの場合は冬眠というより冬籠りと言う場合が多い。

これは、餌の不足や寒さを逃れるための保身でもあります。この期間に出産をする
ためでもあります。

さて中国で先年、熊の手が大量に当局に摘発されましたが、「珍味」として珍重する中国の価値観で、約2300年〜2400年前からとされており、中国皇帝料理の「満漢全席」のメニューとして知られています。

現在ではラクダの足や豚足が代用されています。春先の「右手」は最高級品で闇業者では、一つ(日本円4万3000円〜5万8000円)の値がします。

豚の脂身に似て、高タンパクでコラーゲン豊富で、今の日本人の奥様連中には垂涎の的でしょうが、欧米などでは「生臭い」「不衛生」として人気は無いようです。

右手が珍重される原因ですか?それは、右手で樹木の空洞から
蜂蜜をかき出して食べ、手にいっぱいつけて冬眠します。舐める時に舌で、こなされて柔らかくなっているのでしょう。左利きの熊がいれば左手が珍重されるのですかね?

熊の胃とされるのは熊胆(熊胆)と言い、苦みが強く、漢方薬の原料とされています。日本では鎌倉時代から明治期まで、またアイヌ民族にとっても欠かせない秘薬でした。

主に胃腸薬、心臓薬として用いられましたが、熊胆(ユータン)は熊の肝臓、胆のうです。
(一説には熊の胃と言われ)熊は熊胆に限らず頭骨・血液・腸内の糞までもが
利用されていました。

熊への崇拝も理由になっています。北海道松前藩もこれらによって、
莫大な利益を上げたといわれています。矢張り、森の親父は偉大でした。熊の木彫りを見る眼が違ってきます。さて次回は、ガラッと趣向を変えてみます。  
小嶋でした。


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小嶋基次先生は
日本体育協会1級トレーナー
日本バレーボール協会上級コーチ


文部科学省認定スポーツ指導員 ほか
著書等
・おもしろ健康学、心のおしゃれ学(岐阜新聞社)


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