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小嶋 基次先生の「心のおしゃれ学」NO.3 2013/10/01

「明るいニュース」

養護学校に勤務して数年間の間、進行性筋ジストロフイー症(筋萎縮症)や心身症の人たちと心を開き話し合ってきました。

生への執着から悩み苦しみ、そして、その中から勉学への強い意欲をかりたてていた筋ジストロフイー症の人たち、また心身症の人たちと、人としてのつながりを求めて互いの悩みを打ち明けてきました。

「生きることへの執着」を燃やし、人間であるがゆえの心の痛み、悩みや苦しみ、心のふれあいを求めた話し合いの中で効果を上げて、それゆえに別れがせつないものになっていました。

その後、養護学校の人たちに接してみて、ここにも心のふれあいの必要な人がいたことを知りました。そして私の心に強く響いたことがありました。

この人たちは人間の「基本の心」を持っており、他人を疑うことを知らない反面、他人に「嘘」を言うことのできない純真な心の持ち主であったことです。

他人を陥れたり、 言い逃れの能力が無いからといえばそれまででしょうが、現在の世相は保身のための「嘘」[言い逃れ」が横行して純真な心を見失ったようです。

性善説とか性悪説とかの論を唱える中で、この人たちと会話を交わしていると、私も嘘が言えなくなっていました。

もし、嘘を言えば、なんの疑いもなく信じられてしまう?危険?があって怖くなってしまいます。

潤滑油としての冗談でも、そのまま本当の事柄として受け取られるので、
あるのは美しい心と真実のみでした。


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