小嶋 基次先生の「心のおしゃれ学」NO.5 2013/12/02

雪が解けたら

進学校として有名な高等学校へ赴任したときのことです。生徒が私と顔を合わせても挨拶をしないので、最近は挨拶の出来ない人が増えたなぐらいに思っていました。

しかし、挨拶をする場面が非常に少ないので、生徒に「どうして挨拶をしないの?」と尋ねたら「挨拶をする暇があったら英語の単語を覚えなさいと母に言われた」という返答で驚きました。

冗談だったかもしれませんが、挨拶をしないことは事実なのです。
顔を合わせたら潤滑油としての挨拶と、名前を呼ばれたら、海洋の波が
太陽の光を反射する意味の「波射(ハイ)と、返事が欲しいものです。

でも考えてみますと挨拶をする暇も惜しんで点数を集めていた生徒は、
もしかすると今ごろ汚職でもしているかもしれません。

有名な問題に「雪が解けたら、何になる?」というのがあります。当然、答えは「水になる」でしょう。
学校でもそのように教えるでしょうし、知識として勉強します。

でも、人間には知識と知恵が必要で、学校は知識を教え、家庭では知恵
で育てて欲しいものです。

学校では教え、家庭では育てるのです。
この「けじめ」が崩れたところに教育上の混乱があるのです。

「雪が解けたら、何になる?」の質問に「雪が解けたら春になる」と答
えたらいかがでしよう。

点数は取れないかもしれませんが、情緒の安定した人となり幸福な人生
を送ることでしょう。


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