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◎小嶋 基次先生の「心のおしゃれ学」NO.22 2015/05/01

個性を磨く

街を歩いて「自由っていいな」と思わせる人に出会うことが多くなりました。
ひと昔前なら、せいぜい耳に穴を開ける程度だったのが、最近は鼻はもと
より舌や腹にまで穴を開けて、なにやら装飾品がぶらさがっています。

鼻に穴を開けるなんて牛だけだったんですが… 鼻の穴に通した鉄の輪に、
綱をつけて引きやすくしたものです。

牛は自分の意思を無くして、飼い主の意のままに歩いたのでしょう。
舌に穴を開けると味覚はどうなるのでしょう。

食事をするときは外せばよいのですが、味覚は取り戻せないものです。
もともと出来合いの食品ばかりで味などどうせわからないなら、それは
それで個人の自由かもしれません。

では、下着ルックはいかがでしょう。本人はべッドから街に出ることが出来て便利でしょうが、
他人は目のやりばに困ってしまいます。

別に気にしなければそれまでですが、つい裸に近い格好に目がいってし
まいます。
なぜなら、その格好がその場にそぐはないからです。寝室やプールでな
いからです。


このように他人の迷惑を考えないのは自由とはいいませんね。
それは大脳髄質の萎縮した状態なのです。
では本当の自由ってなんでしょう。

固定観念や価値判断を変えて自由に発想してみましょう。

「湯飲みは湯飲みでなくてはならない」ということはないのです。
湯飲みの中に剣山を入れて花を差してみましょう。

「花瓶は花瓶でなくてはならない」ということもないのです。
花瓶でお茶を飲んでみましょう。ガラスの花瓶だったらビールでもいかがでしょう。
栄養ドリンクの小瓶などは形も良いし、中に花を添えると粋なものです。

右脳を少し刺激して感性を養ってみることです。
人生に潤いを与える発想が次から次へと出てくるものです。

いえ、決して穴開けや下着ルックが悪いと言っているわけではありません。
ただ、誰もかれもがすることはやらない方がよいと言っているのです。

個性が無いからです。
今までの殻を破って、自分の考えで行動してみませんか。

良いセンスを持って、“おしゃれ”になることは猿まねでは出来ないことでしよう。

自由を間違えないで、感性を磨いて・“おしゃれ”に生きましょう。
それでも大切な美しい体に穴を開けたい人はそれでいいのです。

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「心のおしゃれ学 次回より少し気分を変えて、
小嶋先生の代表作「おもしろ健康学」をお届けします。

心のおしゃれ学の続きは、また時期をみてお届けいたします・

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