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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」--6 2015/10/28

第1 章おもしろ健康学
心の健康-1

ストレスは日常いくらでもあるのですが、まともにぶつかっては身も心も
保てませんので、そのかわしかたを知ることです。

ストレスをうまくかわすには結局のところ心の持ち方だと思うのです。
「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」という挨拶がありますが、
「おはようございます」と発音したときが最も美しい笑顔になるのです。


「こんにちは」はやや固い表情ですし「さようなら」にいたっては
涙さえ浮かべている場合があるのです。

これは心の表われがそのまま顔の表情として表われている結果でしょう。
美しい笑顔をつくりだす「おはようございます」の挨拶を用いている人が多いのも
そのせいでしょう。

笑顔を大切にする人は、午後でも「おはようございます」
とにこやかに挨拶します。
人にも良い気持ちを与えますし自分もさわやかでストレスの解消にも
役立つでしょう。


感情的、表情的に笑うことのできる動物は馬と猿とそれに
人間ぐらいのものでしょう。
それだったら多く笑った方が良いのですが、顔の筋肉が多いために表情も
複雑で相手に不快な感情を持たせることも多いのです。

他人のミスを潮笑したり、うす笑いを浮かべたりトラブルの元にも
なりかねないのです。その点「おはようございます」の挨拶で
喧嘩になったことはないでしょう。


心に余裕を持つことでストレスを回避することができるのです。
そのために私は胸中に自戒の言葉を用意しています。


「怒らず・いばらず・あせらず・くさらず・まけるな」の頭文字を集めると、
「おい悪魔」という言葉になりますが、並び換えてみますと「青い熊」ともなります。

もう少し項目を増やしてみますと「おあいにくさま」となって
「怒らず・あせらず・いばらず・憎まず・くさらず・さからわず・負けるな」の
頭文字になるのです。


人にも良い感じを与え自分も良い気持ちになれます。強い信念が必要ですが
自分なりの言葉をつくってみたらいかがでしょう。
怒るということは叱ることとは別で理性を忘れ感情的になってしまい
血圧も上昇しますからね。

できることなら怒らない方が良いのです。次にいばらずということですが
内容の豊富な人ほど態度は謙虚なものです。
力のない人ほど威張る傾向にある例が多いように思います。
それと焦ることはストレスになるので、焦らないための手段として、
コツコツ積み重ねていくことです。

                               続く
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第一章は平成四年四月から平成五年五月まで第二章は平成五年六月から
平成六年八月まで岐阜放送ラジオで放送された内容をまとめたものです。

第三章は昭和五十六年六月から同年八月まで岐阜新聞夕刊に連載され
第四章は昭和五十三年五月から同年七月まで岐阜新聞朝刊に連載された
内容のものをまとめたものです。
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