小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」--9 2016/01/30

第1 章おもしろ健康学
心の健康-4

褒める方法ですが本人が意識している点であっても、
そうでなくても一点を見て褒めることで「美しいですね」とか「利口ですね」は
あまり効果はないものです。

こういう例がありました。勉強はしなくて乱暴で、親には逆らい友達と
喧嘩している。そのうえ、服装はだらしなくて小遣いは使いすぎ、運動は
不得手で規則は守らないし帰宅は遅いという不評いっばいの生徒がいました。

評判は悪くて、ますます駄目になるのではないかと見られていました。
でも唯一、毎日登校するということに気が付いて、その点を褒めてみたのですが
本人はあまり嬉しそうな素振りでもなかったのです。

しばらくして服装に変化が見られるようになりました。
続いて友人とも交わるようになって家庭においても乱暴な言動は目に見えて
減少したとのことです。

そのうちに帰宅する時間も早くなって両親の心配もなくなっていったという
ことです。これなど一つの良い所を発見して認めてやることで立ち直って
いった例です。

以前、三チームを編成してバレーボールのサーブを競わせたことがあります。
サーブ成功率にかかわらずAチームは賞讃し、B チームは無視、
Cチームを叱責したところ次回に成功率が良くなったのは叱責したC チームで、
第二が賞讃のA チームでした。

その後、二、三度の競争でやはりA チームを褒めBチームを無視して、
最後にC チームを叱責して終わっていたのです。

その結果、その後のデータではAAチームがどんどん成績を伸ばして、
次いでC チームでした。

成績が沈滞したのは無視を繰り返したB チームということになりました。
人間は無視されるということが最も辛いことであり、やる気をなくす原因に
なるのでしよう。

反面、意欲を燃やしてやる気を起こさせるには、なんらかの形で認めてあげる
サインを出してあげることですね。

その意味では褒めるときの技術もいろいろあると思います。
大勢の人の前で褒めるときはジェスチャーをできるだけ大きく、表情、表現も
精いっばいの努力をしてみるのです。

逆に相手一人の場合は、表現は小さくてもよいのですが感情を込めて一緒に
喜び嬉しがることが、人を伸ばす最も有効な手段でしょう。
服装などを褒めることは差し支えもあるので控えて、その人の一番のポイントとか
チャーミングな所に目を付ければよいでしょう。

それだけ関心を持たれていることで相手も嬉しく感じるでしょう。
人間関係が良好になればストレスも減少しますし、家庭においても企業においても
健康を保つことができます。ただ今から人を褒める努力をしましょう。



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