MENU


小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO20 2017/01/05

小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO20

5 食事と健康
NO.4
現代になりましても旅館、ホテルでは宿泊客の健康状態の目安として
靴の減り具合を見ます。

これは体の傾きを見て健康状態をチェックしているのです。
噛む回数がまた体の傾きにも作用しているのです。

もちろん噛む回数が多いほど正常な姿勢を保っています。
昭和初期の一般的なメニューは大豆の味噌妙め、たくわん、野菜の味噌汁、
人参や大根の煮物、それに麦飯です。

これを千四百二十回で噛み、食事時間は二十二分と今の二倍ですが、
それでもまだ少ない方です。

人の一日の生活は八、八、八と別れていて仕事が八時間、休養などその他が
八時間、睡眠が八時間なのですが、健康面で見ますと栄養が八、休養が八、
運動が八です。

栄養はカロリー的なものもありますし、人間関係の栄養となる
コミュニケーションの意味もあります。

徳川家康ははまぐりを食べていましたが、それに里芋とごぼうの煮物、
鯛の焼きもの、かぶの味噌汁、納豆、麦飯です。

これらの食事を当時のメニューそのままにつくり、現代の人に噛んでもらい
表した数字が、千四百六+五回で食事時間は二十二分です。

でも現代のように白いものはほとんど使っていません。白いものというのは
脂肪と砂糖と米のことで、摂取しすぎると肥満とそれにともなう弊害があります。

噛む回数が脳の発達や活性化、スポーツの成績に影響があるとするならば、
おおいに考慮してみるべきでしょう。          
                           続く

戻る