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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO21 2017/02/01

小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO21

ストレスと健康 -1


ストレスには寒いとか暑いとか痛いかゆいなど数限りなくあります。
身体に耐える力をつけたり伸びようとするバネの役目をしますので
全部が悪い意味を持つものでもありません。

でも五月病と言われる現象があって、五月になると新入社貝がいろいろ
悩むのですが、大部あつれき分が人間関係が原因となっています。

新しい職場で慣れない人間同士あるいは上下関係の軋轢と、
元来木の芽時と言われる新緑の季節は気分の変化が著しいことも
心と頭に作用して体に影響を与えているのです。


人間関係を上手に保っていくには基本的には言葉遺いの思いやりでしょう。
心に思いやりの余裕がないとなかなか言葉まで思いやりがまわらないでしょう。


会話の初めに一言加えることによって人間関係に潤いを持たせることができます。
たとえば「すみませんが・・」「ご多忙ですが・・」とかの相手を
いたわった一言を忘れずにつけると良いのですが、こういった一言がないと
職場では命令調が多くて、ぎくしゃくし人間関係の悪循環をきたすものです。


家族や職場の部下、同僚にも温かい最初の一言で雰囲気が変わるもので
一種の挨拶ですね。

「おはよう」の次に続く一言、「さようなら」の次に一言、
職場では命令調が多いのですが、職種の上下関係はあっても人間としては
一つの人格を持っていますので、その辺りを考えればよいのですね。
家庭では親が子供に対して起こしやすい過ちです。


いろいろ命令することは能率上必要な場合もありますが、
人間関係まで悪くするのは逆効果ですし、言うことによってストレスを
発散する方はよいのですが聴いた方はストレスが増えます。


相手が意見を述べたときに、受け応えの最初に「そうですね」と
いう一言を加えると、会話が和やかになるものです。


相手の意見に自分が同調しなくて反対意見が述べたいときにも、
まず「そうですね」と言ってからにしたいものです。

相手の意見を尊重して一度受けとめるのです。
以前、プロ野球の王貞治さんが常にこの言葉を使っていましたし
私も努めて使っています。


相手の言葉に対してたとえ反対であっても最初に「そうではありません」と
発すると、自分の意見が正しくても、相手の心を知らず知らずのうちに
傷つけているのです。

最初から「いや、そうでなくて・・」の否定的な言葉を使わないことで、
お互いにストレスになるようなことを避けていく、思いやりや心遣いの
余裕が欲しいものです。

続く

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