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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO25 2017/06/01

小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO25


1 家庭と職場での健康

前項で一人で食するのは餌で二人以上で食するのを食事と言いましたが、
お遍路さんが笠に同行二人と書き、一人であっても心の中の弘法大師と
二人でお参りしている心情と同様であれば、たとえ一人でも
心の中のもう一人と会話しての食事になるのです。

その様に心の中にもう一人存在するという気持ちで運動をやればよいのです。
親子で手を取り合って運動することで効果は倍増するでしょう。

お母さんが軸となり子供さんと両手をつないでぐるぐる回したり、
両手を取り合って一緒にしゃがんだり立ったりする運動もあります。

あるいはお母さんが腕と脚を自分の背の方でつなぎ海老のような
形になる運動もあります。

お母さんは腹を床について腹ばいの姿になり、背の腕と脚の輪の中を
子供さんをくぐらせてみます。
当然そこには会話が生まれますし親子の心の交流もできるでしょう。

お風呂は親子の身体をとおした最良のコミュニケーションの場ですから
指を使った運動を親子向かい合ってすれば神経系をはじめとして全身に
良い結果が表われます。

親子、家族で運動する場合に留意することは、言葉の励まし程度に
留めておいてハードな競争をさせたり競争意識は持たせたりしないで、
家族の一番遅い人にペースを合わせた方がよいのです。

一般の場合は一番早い人や一番能力の高い人に目標を置くのですが、
家族では遅い人に合わせると会話もはずみ楽しくできます。

今までの固定観念ではなくて、普段と変わったことを行い、
心と体と頭を新鮮にするために、熟練とか慣れというものを
なくして考えてみることも必要でしょう。

いつも利用しているエレベー夕ーをやめて歩いてみる。
右手に持っている鉛筆を左手に持ってみる。
バスに乗るとき普段右脚からであれば今日は左脚から上がってみる… とか、
慣れていない方を体験してみるのです。

慣れていないことをすることによって能率の低下や事故の懸念をしますが、
むしろ慎重で確実になりますので結果としては逆に良好になるものです。

慣れている身体に逆のことをやることによって刺激を与えて新鮮にするのですが、
それなりの余裕が必要になってきます。
この方法などは行き詰まったときに有効ですね。
続く


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