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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO26 2017/07/03

2 家庭と職場での健康

どうにもならなくなったときに必要なのは発想の転換です。
たとえばダンボールの箱を空間にうまく格納できないで困る場合
箱の向きを少し変えてみることでうまく納まることもあるのです。


発達知能検査に用いられる図形をはめる検査がありますが、
四角なものであれば四角の穴に納めるわけです。


形の異なっている穴にいくら入れようと思っても駄目ですね。
しかし、日常ではそのような常識で判断できないこともあるのです。
その場合に発想の転換をして柔軟な考えをしてみることです。


いつも自分にしてもらっていることを今度はしてあげるということが
いくらでもありますね。
いつも肩をたたいてもらっていれば次にはたたいてあげる。
奉仕された経験があれば今度は自分がボランティア活動をする番ですね。


人間は前に歩くばかりではなくて後方にでも歩くことができるのに気付くには
余裕というか遊びが必要でしょう。
遊びといっても実際に金銭を使っての遊興ではなくて車のハンドルの遊びと
考えてよいでしょう。


自動車の運転の経験のある人は分かりますが、あの数センチの遊び、
余裕がないハンドルでの車の運転は危険がいっばいですね。


いつ事故が起きてもおかしくない状態ですので、遊びが必要なようにぎりぎりの
日常生活をしているといつしかパンクしてしまいます。



運動でも同様のことが言えるのです。余裕が心の中に持てると物事に挑戦したい
気持ちになるもので、不得意なことにも挑戦する、好意の持てない人にも
話しかけてみるなど生活に変化が出てくるものです。



まだまだありますね。
座って仕事をしている人は立って仕事をしてみるとか、机に向かって仕事を
している人は一日に数回肩から上へ腕を上げてみるとか。
得意なことや日常やっていることは慣れてしまって進歩するには弊害になっています。



これなどは絶えず新鮮な心と頭で見ていることで養われることです。
バイクは前に進むものですが後ろに進むことはだれも考えてもみないでしょう。
そこに着目してみるのですね。



企業でも社員厚生のために立派なテニスコートを作り利用に供するのですが、
最初のうちは物珍らしさから盛況ですがその後利用者が減少してくるのです。
これなど環境の整備だけ考慮して人集めのアフ夕ーケアがしてありませんね。



次のステップを考えてみる、裏を考えてみる、やれないであろうことをやってみる
駄目と思われていることを成功させる、結局はダメをヨシに転換するのです。
そこに脳の活性化と柔軟さが要求されるのです。

                                  続く

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