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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO36 2018/05/01

意欲 NO3

次は褒めるきっかけづくりですが、目標を高くすると
叱責とあせりになりますし、あまり低くても意欲を失いますので
普通にやれば成功するというところに目標をおきます。


たとえば、最終目標百点で本人の可能点は80点、最初の目標を
60点においてテストをします。


最初のテストの結果、得点は75点、ここで「やればできるじゃないか」と
声をかけたいものです。
点数が目標を越えたし親にも喜んでもらえたし、自信をもって次に挑戦するこ
とができます。


こうして少しずつ点数をあげていって「やればできるじゃないか」との
繰り返しで、いつしか百点に到達してしまうのです。


やる前の「やればできるよ」では駄目ですね。
やらせてみての「やればできるじゃないか」
と結果を見ての言葉がけが良いのです。


子供との関わりはつかず離れず5センチの距離が欲しいものです。
スポーツで使用する白線は5センチですが、
この距離をもって子供とつきあいたいものです。


5センチといっても物理的な5センチではなくて心理的な5センチですから
子供が向うに行けば後ろからついて行く、
子供がこちらに近よってくれば手を出さないで下がる。


子供が悲しんだとき、嬉しがったとき、そのようなときに
手を差しのペてスキンシップができる距離なのですね。
いつでも触れられる距離を保つのです。


仲間づくりが大切な反面、一人で何もできなくなっても困りものです。
一人で物事にあたれる強い心をつくるのも親のこの5センチの距離です。


高校生の年代では自主活動ができるようにしますが、そのためには
中学時代には自律を、小学校時代には他律といって社会の規律を、
大人が実際に教えていくことが必要です。


いつでも手が出る距離を保たないとこのようにはできないでしょう。
しかしいつもべったりくっついていれば過干渉、過保護も考えられるので
気を付けたいものです。

続く


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