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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO37 2018/06/01

意欲 NO4

味わいながらとか香りをかがせながらというように五官を
利用して褒めたらどうでしょうか。

視覚と聴覚は大脳皮質の分野で忘れやすいのですが味覚、喚覚、触覚は
大脳随質で分担していますので記憶に残っているのです。

それで良い香りの中で褒める。美味しい料理を共にしながら褒める。
あるいは肌に触れながら、肩に手を置きながら褒めると良いのです。

また、逆の場合ですがおねしょをしたときにお母さんは叱りますが、
子供の脳と耳は母親の声が右から左に通過するだけで深い記憶としては
残りませんから再び同じことを繰り返すでしょう。

このような場合に寝小便で汚れた布団に顔をつけるぐらいにして身体を
とおしての経験として叱ってやれば、いけないこととして強い印象となって
記憶に残るでしょう。

このように印象に残すということで最も効果が期待できるのは、
かがせて味わわせてスキンシップすることです。

見せたり聴かせるのは効果としては一番薄いのです。
私はこの一番効果の薄い話すだけという指導で運動チームの
指導をして良い技術も試合成績も残しました。

これはあえて不利な方法に挑戦したもので、長い月日は
かかりましたが確固たるものを確立できました。

ただ後始末(アフ夕ーケア)は何をするにしても大切に思っており、
このことが思わぬ効果をあらわします。

選挙時に候補者が遠くの有権者には手を振っていますが、
近寄りますと必ず両手で握手しまわらすね。

あれは手で示す一番深い信頼感でしょう。片手でもよいのですが
やはり両手の方が藁にでもすがりたい候補者の精いっばいの努力が
感じられます。

このようにしてスキンシップを得票に利用しているのです。

続く

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