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小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO43 2018/12/03

小嶋 基次先生の「おもしろ健康学」NO43

第1 章おもしろ健康学
11 意思の伝達

意欲と信頼について述べてきましたが、いくら意欲があっても、
信頼されても意思が伝わらないとなにもなりません。


意思を伝える一番手っ取り早いのは言葉で伝える、
次は手と体を使って身振りによって伝える、
最後は心で伝える、これができれば本物の意思の疎通ということになるのでしよう。


話すことも身振りも不器用で、十分意思が伝わらないと悩む人がいますが、
これも努力と練習で、むしろ口下手な人は身振りが上手になる場合すらあるのです。


人数が少ないほど意思の伝達は容易で、大勢になればやりにくくなることは、
集団での発言の場合と同様です。


一人対一人の親子の場合、乳・幼児期からの会話は発育上重要な意味がありますが、
日常で言葉を聞き逃す場合がありますし、親の一方的な話のもちかけは期待どおり
聞いていてくれません。


しかし、親のやっていることはしっかり見ていて真似をします。
大勢と意思の疎通をするには、やはり口頭だけでは無理があります。
この場合は、簡単な身振りやサインが効果があります。


人数が多ければ身振りも大きく、サインの内容・意味はできるだけ少ない方がよく
徹底します。
子供の集団であれば、前に立つ指導者の真似をさせることから始めるのです。

大勢の心理が作用して、すぐに調子と活気が出てきます。
野球をはじめとして手振りのプロックサインを多用しているスポーツは多くて、
大変に複雑なサインを連発しています。


あれで選手はよく間違えないで指示どおり行動できるなと感心するのですが、
実際に必要な指示はあの多くのサインの中の一部分なのです。


どの辺りの手振りが指示なのかは秘密でチーム毎に定めています。
相手にさとられないよう手振り、身振りは大変派手ですが内容はいたって簡単で、
そのかわり確実に正確な判断ができるようになっているです。


以前に私は五十人位から千五百人位の人数を四種類の手振りで動かしました。
手のひらを下に向けまして細かく数回上下するのが、“集合”、
の同じ動作でゆっくり一回振りおろすのが、“着席” 、指を三本立てて示せば、
“三列に並びなさい”それと、“解散” のサインです。この四種類
のサインをタイミングよく使うのですが、注目させることが重要なのでそのための導入が必要になってきます。
 続く

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