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*小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.45 2008/04/01

最近,メタボリック症候群予防のためと食育の普及のため,食生活改善の活動が各地で活発に行われて,食生活改善委員会に私も招かれることが,多くなりました。会議の後で,試食があって,委員の方々が頭を絞って,栄養面を十分考えての料理が出されます。

そこで感じたことを述べますと,確かに栄養はバランスよくカロリー
計算もなされ,栄養士の指導は,よく行き届いています。

そして,料理の味も美味しく箸は万弁なく口に運び申し分はありません。ところが,最後に一つ,いつも気になることがあるのです。

それは,食材,原料が全く形を成していないものが多いのです。

たとえば,グリーンピースの丸みが無くて,すりつぶして団子状になって食してみて,初めてグリーンピースと判るありさまです。

いえ食材は特別に詮索しなくても味がよければそれまでですが,食事は
食すると同時に見ておしゃべりする目的と楽しみがあるのです。

尚更,女性ともなれば自分で創ってみたい意欲にもかられるでしょう。

食事後の説明や批評もあるでしょうが,味わいながら原食材を知り話題とともに食したいものです。

楽しく喜んで食べることこそ,栄養価を計算した科学的な食事より心理的に健康でしょう。

そのときはプラスチックでなくて美しい器に盛り付けたいものです。このような試食会を目指す生活改善委員会もあってよいと思うのは私だけでしょうか。概して野菜の加工が多くて,海産物は,まだ原型をとどめているようですが・・・・・・

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