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小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.59 2009/05/30

私は現役時代に色彩が動物の心理に影響を与えることを研究して,全国の研究大会で発表したことがあります。

私の場合は動物でも,人間を研究したのですが,たとえば,病院の診察室の壁の色とか,看護師のユニホームの色彩などがあります。

大人でも,医師や看護師のユニホームの白色で血圧が上昇することもあるのです。

これを白色強迫症候群といいます。小児科や耳鼻咽喉科では,ブルーやピンク色のユニホームが着用されています。患者さんを落ち着かせるためなのです。

自宅の近くにラーメン屋がありますが,建物の色彩が濃い青色(ダークブルー)なのです。お客さんは入りませんでした。

ところが,どのような風の吹き回しか,建物の色彩が赤色に変わったとたんに,お客の入りがよくなりました。

建物の色彩のせいなのです。以前にも青いカレーライスには,食欲が出なかったという研究結果があります。やはり,カレーライスは黄色か茶褐色でしょう。

それに,辛味と香りでしょう。辛さ・香り・色彩の三点がマッチして美味しくなるのですね。

だから料理屋さんでは器に力を入れており,食材も食欲の出るように料理長・シエフは力を注ぐのです。家庭でもいかがでしょうか。少しの手間と努力で,美味しい料理に変身してセンスが認められるのです。

また,街を歩いても器,料理を見て歩く楽しみも増えることでしょう。

センスの良い器などを探して,さー街に出ましょう。では,また。次は形を述べましょう。


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