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*小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.60 2009/06/30

今回は前月号の色彩による料理のいろいろで,集客や味覚に多大な影響があることを実際的にのべましたが,今回は食材の形について述べることにします。

結論をいえば,料理は食材の原型を残すということにあります。

私も仕事上,食生活改善委員会に伺いまして,カロリーも適切に計算
されて,体の健康をよく,考慮された健康食を試食として供されることが往々にしてあります。

苦心の跡は,よくわかるのですが,そして,工夫された味付けは,それ
なりにいただけるのですが,苦心の割りには今一歩という状態が多いのです。

これは,いかに器が良くてもいけません。なぜでしょう。
食材の原型を留めていない場合が多いのです。

例えばグリーンピースをすりつぶしてしまって,折角の青い豆が見当たらないのです。

美味しくないのです。美味しく感じないのです。いくら栄養価が高くても食欲がわかなくては意味がありません。

よく幼い時に百貨店のレストランで,たまに味わったオムライスの美味しい味は忘れません。あれは一寸,茶いろっぽいご飯の上にのった,グリーンピースの思い出でしょう。

あれが視野に入って美味しかったのですね。

魚介類しかり,野菜しかり,豆腐,豆,しかり,原型を崩しても平気なのでは肉類は我慢出来るのですが・・・原型をよく賞味して味わって食欲を高めるのが栄養的に効果があると思いますが・・・考えましょう。


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