MENU


*小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.71 2010/06/02

4月末に,ある会に招かれまして,美濃の山中で食事会に参加させてもらいました。

暖かい日差しのもと,良い景色に恵まれて,特に「野草のてんぷら」「あまごの塩焼き」「いのししの味噌汁」と,その美味しさに堪能しました。

しかし,特に私が満足したのは,その参加者の顔ぶれと多さでした。
夫婦あり親子あり友達あり,千差万別の人たちが,調理に味わいにと思い思いに楽しんでおります。

平常,夫婦2人か親子4人位での食事で済ませているのが,一挙に30人近くに集い食事をすると,美味しいのですね・・・

1人で食事をしている,独居暮らしの人,2人の夫婦ですら食事中の会話はありません。

1人で食事を済ませている高齢者や子供達の食事を弧食といって,食育・ひいては教育でも発達面で問題になっています。

1人で食べるものを餌といい,2人以上で食べるものを食事というのです。

また,レトルト・パックのままの食材を餌といい,皿に移し変える食材を食事と言うのです。

人数が多くなるほど,食事は美味しくなります。何故でしょう。それは,そこに会話と笑顔があるからです。

今度の参加で,私は良い経験をさせていただき,日頃の私の主張が嘘でなかったことの証明になりました。そこで,結論・・食事は笑顔と会話の伴うことを考えましょう。

環境・食材が,いくら良くても笑顔・会話・心の無い食卓は餌と同じなのです。

子供手当てで美味しいものをと狙っているお父さん,少しの平凡なものでいいから,子供たちと,おしゃべりをして,笑顔で食事をしましょう。これが食育なのです。

では,また・・おめにかかりましょう。  

戻る