*小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.75 2010/09/28

先日,旅先のテレビ番組で全国高校生クイズ選手権大会を見ました。

この大会の常連で名門のラサール高校・灘 高校・奈良東大寺学園も準々決勝にも進めないという接戦で,東大合格日本一を29年続けている,神奈川開成高校が浦和高校や水戸一高を破って2010年の栄冠に輝いたのです。


 出題者は宇宙飛行士の野口さんや,ノーベル賞受賞者の小幡さん,その他の著名人でした。したがいまして,その問題も現役東大生でも解答率わずか4%という難問でした。

 勿論,我々一般人には,なんのことやらチンプンカンプンで,難しい地名や国際法名や宇宙の数式や宇宙が出来てから何億年やらを数式で計算せよとか,舌をかみそうな問題で流石一流の学者の出題した問題だけのことはありました。

 そして,私が最も驚いたのは二者対決早押しクイズで問題の頭,数語で,先の先を読んで両チームが寸時にボタンを押しており,ほとんどが正解でした。両チームの時間的差は,わずか0,1,25秒という凄まじさです。

バレーボールのスパイクでネット上から床までのボールの落下時間が0,3秒・剣道での小手,面の連動での竹刀の動き時間が0,3秒・硬式野球でピッチャーが投球するボール球速158kmの速さが0,3秒・もっとわかり易いのはカルタで読み手に反応してカルタを飛ばす速さが0,3秒ですから,0,1秒の速さの差というものが,凄まじいとわかります。

現実に正答者の中の数人は東大志望でした。

 
先般,週刊誌の記事になった,我が大学の恥ずかしい卒業生に比べれば雲泥の差です。東大を卒業して,学者,研究者,官僚になるなら,いざしらず,この問題・解答は現実社会には,偉大すぎて,ほとんど必要ないでしょう。

それより,この年齢時期に他人・家族を思いやる気持を勉強したいものです。食物・栄養・食育・福祉の出題が一問も無かったことは淋しいかぎりです。

東大を出ても人の気持ちの理解出来ない学者・官僚・政治家にはなってほしくないものです。もっと食の安全・人の生活を知ってほしい問
題に期待したいのです。 知識でなくて知恵を使う高校生に育ってほしいのです。 では,また

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