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*小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.78 2011/01/05

先日,広島にまいりました。呉の大和ミュージアムに行く予定でしたので,市電に乗り換えて呉に向かったのですが,あいにく満員で,しばらく立っていましたが,前に腰掛けていました女子高校生が「どうぞ」と言って,私に席を譲ってくれました。

それで,遠慮なく腰掛けていましたうちに,電車は呉に到着しましたので,降りようとして,ふと気付きましたら,先ほどの女子高校生が出入り口近くに,まだ立っていましたので,驚き「ありがとう」と声をかけましたところ,この高校生から,思わぬ返事が帰ってきまして驚きました。

おそらく今の日本人の中で何%の人が使えるでしょうか?

 もう一つの例ですが,先年,私が夫婦で東京の,さる有名ホテルに宿泊した時のことです。 皇室の結婚披露宴が行われた部屋などを見てまわり,ロビーの雛壇の前で,交代で夫婦が写真を撮り合っていた時です。

ふと,通りかかった60歳ぐらいの上品な外国の紳士が私に向かって「カメラを貸しなさい。夫婦一緒に撮ってあげるから・・・」と親切に言葉をかけてくれました。

その後,カメラを返して貰いながら「ありがとうございました」と私が言うと,この外国人が素晴らしい言葉で返事を返してくれました。

 広島の高校生と同じ返答で,今の日本人の少しの人しか使わない言葉です。

 その言葉は「どういたしまして」です。「ありがとう」「どういたしまして」「とんでもない」これで,ほのぼのと心が通じあうのです。日本人は,この言葉を忘れました。

道を尋ねて「ありがとう」と言った時「お気をつけて」という言葉が返ったときに日本語の素晴らしさと人格を知ることになります。

「ありがとう」も言わない日本人が多くなり日本国も乱れてきまた。食事作法もいろいろあります。箸の使い方も日本食は厳しいものがあります。

礼儀を守ってこそ美味しく頂けるのです。ただ口に入れればいいものではないのです。 食の教育です。  食育といいます。   では,また   


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