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*小嶋基次先生の「おもしろ健康学」No.79 2011/02/01

 平成23年と年が変わって新聞が賑やかでした。人々の心を,ほのぼのとしたものにタイガーマスクの伊達直人を名乗って施設にカバンを贈ったことがありました。

 カバンばかりでなくて,文房具や現金もあって,地域も北海道から沖縄までとても一人の善意でないことは確かでしょう。

 私も感心して,ほのぼのとした気持ちになった一人ですが,期待はしていました。

10年以上前から私がことある毎に,そして講演に招かれる度に訴えてきたことがあります。

 そのこととは,高額な契約金や賞金を手に入れる,プロ選手,いやスポーツ選手に,困っている人や弱い人を助けるという意識が薄いことが残念でたまりません。

 各地で災害があれば,チャリテイーショウを開いて,その利益金を寄付する歌手の例はたびたび耳にします。でもスポーツの選手が寄付をして,助けの手を差し伸べたことは,あまり聞いたことがありません。 

 ただ,宮崎の牛のこうてい病の対策として,ゴルフの女子プロ選手が1回目に賞金150万円,2回目に賞金130万円を宮崎県に寄付しておりましたし,昔ですがプロ野球選手が,自分が一回盗塁するたびに1万円を,ホームランを1本打つ度に寄付をするということがありました。

 今,高額の契約金や賞金を手に入れているスポーツ選手の皆さんそのお金は自分の手で稼いだお金かも知れませんが,フアンあってこそのものです。

 数億円の契約の選手のあなた,半額は税金であっても,1億円を寄付すれば,日本中の高齢者施設に車椅子を1台贈ることが出来るのです。

 スポーツの指導者は何を教えているのでしょう。勝つことばかり指導して,心を教えていないのでしょう。

 ちなみに私は日本体育協会の指導功労賞を頂いていますし,全国大会17回優勝のお手伝いをしていますが,勝てとは言っておりません。人の役に立つことを指導しました。

 今日は食育のコラムでしたが,スポーツの在り方を述べる絶好の機会と思い内容が変わりました。人の役に立つ食品を期待したいものです。 では,また

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